【失敗談】NC旋盤9年のプライドがへし折れた。鉄骨鍛冶1年目に「現場で怒られたこと」ベスト3
こんにちは、カカ助です。
突然ですが、皆さんは職場で「怒鳴られたこと」はありますか?
私はNC旋盤を9年やっていましたが、後半はもうベテラン扱い。
仕事も覚えていましたし、大きなミスをしない限り、上司から怒鳴られることなんて数年ありませんでした。
「俺は仕事ができる」
正直、そんな慢心があったと思います。
しかし、30歳手前で未経験の「鉄骨鍛冶」の世界に飛び込んだ瞬間、そのプライドは粉々にへし折られました。
「おい! 何ボーッとしてんだ!」
「殺す気か!!」
現場に飛び交う怒号。その矛先は、もちろん私です。
今回は、工場勤務の感覚が抜けきらず、転職1年目によく怒られた「現場の失敗談ベスト3」を恥を忍んで公開します。
第3位:「返事が聞こえねえんだよ!」(声の大きさ)
工場時代、機械の音はしていましたが、会話は普通のボリュームで通じていました。
それに、NC旋盤は一人作業がメインなので、大声を出す機会なんてありません。
しかし、鉄骨の現場は違います。
グラインダーの音、ハンマーの打撃音、重機のエンジン音。
とにかくうるさいんです。
そんな中で、先輩からの指示に「はい(普通の声)」で返事をしても、全く聞こえていません。
「返事もできねえのか!」
最初は理不尽だと思いましたが、現場では「返事がない=伝わっていない」とみなされ、それが重大な事故につながります。
腹から声を出して「はい!!」と叫ぶ。
これができるまで、何度も怒られました。
第2位:「お前、そこで死ぬ気か?」(立ち位置)
これはNC旋盤と鉄骨鍛冶の決定的な違いです。
- 工場の安全: 「安全柵」や「エリアセンサー」があり、人間が危険な場所に近づけないよう守られている。
- 現場の安全: 自分の身は自分で守るしかない。
ある時、クレーンで鉄骨を吊り上げている最中、私は「手伝おう」と思って鉄骨のすぐ近くで待機していました。
その瞬間、職長から蹴り飛ばされる勢いで怒鳴られました。
「吊り荷の下に入ってんじゃねえ!! ワイヤー切れたら死ぬぞ!!」
工場では「機械が止まってくれる」のが当たり前でしたが、現場では「重力」は止まってくれません。
「自分の頭上と足元を常に確認する」という癖がつくまで、私の安全意識はズタボロでした。
第1位:「次は何すんの?言われるまで待つな!」(段取り)
これが一番キツかった、そして一番勉強になった失敗です。
NC旋盤の仕事は、基本的に「プログラム通り」に進みます。
ワークをセットし、ボタンを押し、加工が終わるのを待つ。
ある意味、「待ち時間」が仕事の一部でした。
現場でもその癖が出てしまい、先輩が溶接の準備をしている横で、私は「指示待ち」で棒立ちしていました。
「俺が溶接するんだから、お前は次の部材を用意するとか、コード伸ばすとかあんだろ!」
「お客様気分で現場に来てんじゃねえ!」
現場は生き物です。
職人が作業しやすいように先回りして動く「手元(てもと)」の動きが、現場の回転率を決めます。
「ボタンを押して待つ」だけの思考から、「次は何が必要か?」を常に予測する思考へ。
この「WORK Logic(仕事の論理)」を切り替えるのに、私は半年かかりました。
まとめ:怒られるうちが華だった
当時は「なんでこんなに怒られるんだ」と落ち込みましたが、今ならわかります。
先輩たちが怒っていたのは、私の人格を否定したかったわけではなく、
「怪我をしてほしくなかったから」
「一人前の職人になってほしかったから」
なんですよね(口はめちゃくちゃ悪かったですが…笑)。
もし、これから未経験で現場に入る人がいたら、これだけは伝えたいです。
最初は怒られて当たり前です。
でも、その怒号の中には「命を守るためのルール」と「仕事の段取りの極意」が詰まっています。
めげずに食らいついていけば、1年後には「おっ、気の利くようになったな」と言われる日が必ず来ますよ。

