未経験でNC旋盤から鉄骨鍛冶へ転職。30歳手前で決断した理由と給料のリアル
「毎日毎日、ワークをセットしてボタンを押すだけ。俺の人生、このままでいいのかな?」
こんにちは、カカ助です。
私はこれまで9年間、NC旋盤のオペレーターとして働いてきました。 公差に追われ、油にまみれる日々。仕事自体は嫌いじゃなかったけれど、「手に職がついている実感」が薄いことにずっとモヤモヤしていました。
そんな私は30歳を目前にして、**未経験の世界である「鉄骨鍛冶職人」**への転職を決意しました。
この記事では、私がなぜ安定した工場勤務を捨てて現場職人になったのか、そして**「実際の給料や待遇はどう変わったのか」**を包み隠さずお話しします。
今の仕事に閉塞感を感じている方の、何かのきっかけになれば嬉しいです。
9年続けたNC旋盤を辞めたきっかけ
私が転職を決意した直接的なきっかけは、実は「結婚」でした。
結婚を機に引っ越すことになり、物理的に今の工場に通えなくなってしまったんです。
「今まで通り、引っ越し先でもNC旋盤の経験を活かして別の工場を探そうかな?」
最初はそう考えていました。即戦力として採用されやすいですし、給料の目処も立ちます。
しかし、いざ求人票を眺めているときに、ふと自分の中にある「迷い」に気づいてしまいました。
「また新しい場所で、イチから機械の操作を覚えて、毎日ボタンを押す日々に戻るのか……?」
「30歳を目前にした今が、未経験の職種に挑戦できるラストチャンスなんじゃないか?」
9年間やってきたからこそ感じる「マンネリ」や「将来への漠然とした不安」。
それが、強制的な環境の変化(引っ越し)によって爆発した形です。
「どうせ環境が変わるなら、仕事もガラッと変えて、新しい技術を身に着けたい!」
そう思い立ち、私は慣れ親しんだ冷暖房完備の工場を飛び出し、鉄骨鍛冶の世界へ飛び込むことを決めました。
【本音】転職して給料・年収はどうなった?
転職を考えている方が一番気になるのが「お金」の話だと思います。
ここも包み隠さず、正直にお話します。
結論から言うと、給料(年収)は下がりました。
特に大きかったのが「ボーナス(賞与)」の激減です。
9年のキャリアと未経験の差
以前の職場(NC旋盤)には9年間勤めていたので、それなりに昇給もしていましたし、会社の業績に応じたボーナスもしっかり出ていました。
「安定」という意味では、やはり工場勤務は強かったです。
一方、今の鉄骨鍛冶は完全に「未経験」からのスタート。
新入社員と同じ扱いになるので、当然ながら基本給はリセットされますし、入社してすぐはボーナスの査定期間にも足りません。
- 月給: 残業や手当を含めれば「生活できないレベル」ではないが、前職よりは減った。
- ボーナス: ここが一番のダウン。 ガクッと下がりました。
それでも後悔していない理由
「給料が下がるなら、転職しないほうがよかった?」
と聞かれたら、私は「いいえ」と答えます。
今の年収ダウンは、新しい技術(溶接や鍛冶のスキル)を身につけるための「勉強代」だと割り切っているからです。
NC旋盤の時は「会社の機械」がないと仕事ができませんでしたが、鍛冶職人は「自分の腕」があればどこでも通用します。
これから技術を磨いて、資格を取っていけば、将来的には前職以上の収入を目指せる世界だと思っています。
「目先のボーナスよりも、将来の自分の価値を取りに行った」
これが、私の転職における一番の「WORK Logic」です。
「冷暖房完備」から「夏は灼熱、冬は極寒」の世界へ
給料以外で一番ギャップを感じたのは、間違いなく「作業環境(暑さ・寒さ)」です。
NC旋盤をやっていた頃の工場は、機械の精度を保つために24時間エアコンが稼働していました。
夏でも涼しく、冬でもTシャツ一枚で作業できるような、まさに「温室育ち」の環境だったんです。
それが鉄骨鍛冶に転職した途端、世界が一変しました。
逃げ場のない夏の暑さ
鉄骨工事の現場や加工場には、エアコンなんてありません。
しかも溶接やガス切断で火を使うので、体感温度はとんでもないことになります。
- 鉄板からの照り返し
- 溶接の熱気
- 長袖・長ズボン・保護具のフル装備
最初の夏は「これは人間が活動していい温度なのか?」と本気で思いました(笑)。
空調服を着て、水分をガブ飲みしてなんとか乗り切る。それが日常です。
指がかじかむ冬の寒さ
逆に冬は、吹きっさらしの風が容赦なく体温を奪っていきます。
鉄骨自体が氷のように冷たくなるので、触るだけで指先の感覚がなくなっていくんです。
「なんでわざわざこんな辛い環境に?」と思うかもしれません。
でも不思議なもので、人間は慣れます。
そして何より、「汗を流して鉄と格闘し、巨大な構造物を作り上げる」という実感は、快適な工場の中でボタンを押していた時には味わえなかった充実感でもありました。
もし工場から現場への転職を考えている人がいたら、これだけは言っておきます。
「空調服と最強の防寒インナーだけは、ケチらずにいいやつを買え!」
まとめ:工場勤務から現場職人へ。後悔はないか?
今回は、9年勤めたNC旋盤(工場勤務)を辞めて、未経験で鉄骨鍛冶の世界に飛び込んだ私の体験談を書きました。
正直に言って、転職して失ったものはあります。
- 安定したボーナス
- 年中快適なエアコンの効いた部屋
- 油汚れだけで済む体への負担の少なさ
これらを捨てて、夏は暑く冬は寒い現場で、ゼロから技術を学ぶ道を選びました。
「もったいない」と言う人もいるかもしれません。
でも、私自身は「転職してよかった」と心から思っています。
それは、「機械のボタンを押すだけの自分」から「自分の腕で鉄を加工できる自分」に変われたからです。
「このままでいいのかな?」と悩みながら定年まで過ごすよりも、一時的に給料が下がってでも、自分の市場価値を高める道を選んだこと。
これが、私の「WORK Logic(仕事の流儀)」です。
もし今、工場の単純作業にモヤモヤしている方がいたら、一歩踏み出してみることをおすすめします。
最初はきついですが、その先に見える景色は確実に違いますよ。
今後のブログについて
このブログでは、未経験から職人を目指す人に向けて、以下のような情報を発信していきます。
- 現場で本当に役立った道具・工具のレビュー
- 初心者がつまずく溶接や加工のコツ
- 30代手前からのキャリア形成
「こんなことが知りたい!」という疑問があれば、ぜひお問い合わせフォームからメッセージをください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


