【30代の転職】9年分の「プライド」はどうした?NC旋盤の中堅から、鉄骨鍛冶の「一番下っ端」になって学んだ3つの鉄則
こんにちは、カカ助です。
30代での異業種転職。
給料が下がる、体力がキツイ…色々な壁がありますが、実は一番厄介なのは「自分のプライド」かもしれません。
私は前職のNC旋盤で、9年間働いていました。
後輩に仕事を教え、現場を回し、それなりに「仕事ができる中堅」という自負がありました。
しかし、鉄骨鍛冶の世界に飛び込んだ瞬間、私は「右も左も分からない、ただの30歳のおっさん」に成り下がりました。
年下の職人から指示され、初歩的なミスで怒られる日々。
今回は、私がどうやって「過去のプライド」をへし折り、現場の職人たちに認めてもらったのか。30代の未経験転職で絶対に忘れてはいけない「3つの鉄則」をお話しします。
1. 過去の「武勇伝」は絶対に語るな
転職したばかりの頃、ついやってしまいがちなのがこれです。
「前の会社では、もっとこうやってました」
「NC旋盤なら、こんなのボタン一つですよ(笑)」
これ、現場では一番嫌われます。
職人たちは「お前が過去に何をしてきたか」なんて1ミリも興味がありません。見ているのは「今、目の前の鉄骨をどう処理するか」だけです。
私は入社初日、過去の栄光をすべて心のロッカーに鍵をかけて封印しました。
「自分は何も知らない素人です。一から教えてください」というスタンスを貫くこと。これが最初のスタートラインです。
2. 「年下の先輩」には敬語で、素直に聞く
今の現場には、私より年齢が下でも、溶接の腕は一流の「年下の先輩」がたくさんいます。
最初は、20代半ばの若者に「カカ助さん、そこ違うっすよ」と注意されることに、少しだけ抵抗がありました。
でも、考えてみれば当たり前です。彼らは私より何年も長く、この厳しい現場で火花を浴びてきた「プロ」なのですから。
分からないことがあれば、年齢なんて関係なく「これ、どうやるんですか? コツを教えてください」と素直に頭を下げる。
「30代のプライド」を守ってミスをするより、「教えを乞うて」仕事を覚える方が、結果的に現場での信頼は早く得られます。
3. 仕事がない時は「掃除」と「準備」で動く
未経験の最初の頃は、「何をしていいか分からない時間」が必ずあります。
NC旋盤なら「機械が削るのを待つ時間」がありましたが、現場で突っ立っていると「あいつ、サボってんな」と思われます。
だから私は、手が空いたらひたすら「掃除」と「準備」をしました。
- 床に散らばった鉄粉をホウキで掃く。
- 先輩が使い終わったグラインダーのコードを巻く。
- 次の作業で使う工具を、スッと取りやすい位置に置く。
技術がなくても、「周りを見て動くこと」は誰にでもできます。
これを1ヶ月続けた頃、強面の先輩がボソッと「お前、よく気がつくじゃねえか」と声をかけてくれました。あの時の嬉しさは今でも忘れられません。
まとめ:プライドを捨てた先に「新しい自信」がある
30代での転職は、今まで積み上げたブロックを一度すべて壊して、またゼロから積み直すような作業です。
最初は「なんで俺、こんな底辺みたいなことやってるんだろう」と情けなくなる日もあります。
でも、「しょうもないプライド」を捨てて泥臭く動いた分だけ、職人たちは必ず見ていてくれます。
今、私は鉄骨の図面が少しずつ読めるようになり、溶接も形になってきました。
NC旋盤時代の「与えられた自信」ではなく、汗水流して手に入れた「新しい自信」が芽生え始めています。
もし今、プライドが邪魔して転職に踏み切れない同年代の人がいたら、思い切ってプライドの鎧を脱ぎ捨ててみてください。
身軽になった方が、案外高く飛べるものですよ。

